特集のお知らせ
編集委員会では,下記の主旨で,「科学教育研究」第45巻第2号での特集を企画します.研究論文,総説,展望,資料,プラザ,全ての種別の原稿を募集いたします.ふるってご投稿のほどお願い申し上げます.
なお,投稿規定により,「科学教育研究」への投稿論文は,筆頭著者が日本科学教育学会の会員である必要がありますので,その点ご注意ください.
編集委員長 二宮裕之
特集編集部会長 清野辰彦
記
特集名:「STEM/STEAM教育に関する理論的・実証的研究」
現在,人工知能(AI),ビッグデータ,Internet of Things(IoT),ロボティクス等の先端技術が産業や生活に急速に取り入れられ,社会は急激に変化してきている.今後,この変化は一層増大し,Society 5.0と呼ばれる超スマート社会が到来するとみられている.こうした社会において,一人一人が自分の役割を見出し,豊かな人生を生きていくためには,様々な知恵や感性ならびに資質・能力を身につけていくことが必要不可欠となる.
上記の資質・能力等を育成していくにあたって,STEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)教育やSTEAM(Science, Technology, Engineering, Arts and Mathematics)教育が注目されている.STEM教育,STEAM教育では,教科横断的な学習等を通して,各教科での学習を実社会での課題解決に生かしていくことを目的としているからである.実際,中央教育審議会諮問:「新しい時代の初等中等教育の在り方について(抄)」,教育再生実行会議提言:「技術の進展に応じた教育の革新」ならびに,内閣府:「統合イノベーション戦略 2019」等では,STEAM教育の推進が提言されるとともに,産学連携や地域連携によるSTEAM教育の事例の構築や収集,モデルプランの提示が課題として明確に指摘されている.このように,これからの社会で豊かに生きていくために必要な資質・能力等の育成に向け,STEM/STEAM教育は,必要かつ重要な教育となっていくが,STEM/STEAM教育の在り方,カリキュラム研究,教材開発研究,授業構成研究,授業実践研究,評価研究,教師教育研究等,進展させるべき研究課題も多い.
このような背景を踏まえ,本特集では,特集テーマを「STEM/STEAM教育に関する理論的・実証的研究」とし,以下の研究領域の論文を募集する.
・STEM/STEAM教育に関する総説
・STEM/STEAM教育に関する理論的研究
・STEM/STEAM教育に関する実践的研究
・STEM/STEAM教育に関する国際比較研究・調査研究
・その他,STEM/STEAM教育に関する研究
−STEM/STEAM教育に関する評価研究
−STEM/STEAM教育に関する教員養成研究・教師教育研究など
特集編集部会の構成メンバー
部会長:清野辰彦(東京学芸大学)
副部会長:人見久城(宇都宮大学)
特集編集部会委員:栢野彰秀(島根大学),内海志典(岐阜大学),畑中敏伸(東邦大学),野添 生(宮崎大学),村松浩幸(信州大学),磯部征尊(愛知教育大学),渡辺雄貴(東京理科大学),瀬戸崎典夫(長崎大学),林 敏浩(香川大学),楠 房子(多摩美術大学),二宮裕之(埼玉大学),日野圭子(宇都宮大学),茅野公穗(信州大学)など
事前申込締切:2020年8月31日
* 査読プロセスを円滑に進めるため,特集はオンラインでの投稿前に「事前申込」を設けております.投稿を予定している方にはたいへんお手数ですが,著者名・所属,タイトル,論文種別,E-mail アドレス,電話番号,連絡先住所を jsse-hen [atmark] nacos.com までお送りください.事前申込せずに投稿する場合は,投稿締め切り(9月30日)までにご投稿ください.
投稿受付開始:2020年5月1日
投稿締め切り:2020年 9月30日
* 特集に投稿する場合は,投稿システムの「手順6: 設問」画面の「掲載号」で「特集号」を選択してください.
発刊予定:2021年6月
投稿論文の取り扱い
本特集の刊行までに採否決定されない投稿論文については,一般論文として査読を継続いたします.