スケジュール(予定)
企画応募開始:2022年5月2日(月)【オーガナイザー → 年会企画委員会】企画応募締切:2022年5月20日(金)【オーガナイザー → 年会企画委員会】※申請の受付は終了しました受理審議:2022年5月23日(月)~5月27日(金)【年会企画委員会】審議結果報告:2022年5月30日(月)【年会企画委員会 → オーガナイザー】- 原稿提出期間:2022年6月1日(水)~6月24日(金)【オーガナイザー → アップロード】
※6 月24 日(金)は,登壇者がオーガナイザーに提出する期限ではなく,オーガナイザーが登壇者全員の原稿をとりまとめて年会企画委員会に提出(「JSSE年会発表申込Webサイト」からアップロード)する期限です.なお,登壇者自身でアップロードすることも可能になりました.従前どおり,オーガナイザーが全員分を取りまとめてアップロードいただくか,登壇者自身でアップロードいただくか,どちらかの方法でご提出ください.
企画応募方法
- 応募に当たっては課題研究申請用紙及び理由書をダウンロードして,必要事項を記入の上,電子メールにて送信してください.
送信先: jsse_kadai [at mark] nacos.com
原稿提出方法
年会Webサイト掲載の方法で,「JSSE年会発表申込Webサイト」から必要事項を記入の上,完成原稿(発表1件あたり4ページまたは2ページ)のPDFファイル(1ファイル約1MB未満,セキュリティなし)を提出(アップロード)してください.
書式や留意事項等の詳細は,「日本科学教育学会 年会論文集 執筆要項」をご覧ください.
応募に当たっての留意事項
- オーガナイザー資格:会員でなければなりません.
- 登壇者:登壇者を企画受付締切までに確定してください.課題研究発表での登壇は1回とし,登壇者の重複はできません.登壇を依頼される場合には,当該登壇者が他の課題研究発表と重複ができない点を周知・確認した上で確定をお願いします.なお,登壇者とは別に指定討論者を立てる場合には,申請用紙に記入してください.指定討論者については,重複を認めます.
- 登壇者資格:登壇者は会員,非会員を問いません.ただし,非会員による発表件数は,原則として当該課題研究における全発表件数の半数を超えないものとします.やむを得ずに半数を超える場合は,企画受付締切までにその理由を申請用紙に添えて申し込んでください.非会員の発表件数が全発表件数の半数を超えた場合で理由書の添付されていない企画は受理されません.非会員の発表件数が当該課題研究における全発表件数の半数を超えている企画について受理するかどうかは,年会企画委員会で審議します.なお,受理された企画であっても,受理後に登壇者の変更がなされ,非会員による発表件数が当該課題研究における全発表件数の半数を超えた場合,受理が取り消される場合もありますので,ご留意願います.
発表方法
- web会議システムを利用します(発表方法の詳細は,学会 Webサイトや科学教育研究レターなどで後日通知します.).
課題研究一覧
- ※申請段階の情報を掲載しています.
- ※掲載順不同
①2030年に向けてのデータ活用領域について
オーガナイザー:西仲則博(近畿大学教職教育部)
概要:2030年に向けて,データ活用領域の教授・学習についての基礎的な研究とともに,統計的推論についての学習やデータロガー,機械学習やICTの活用,また,ウェアデバイスを用いての授業研究など,新たな観点からの研究を紹介し,2030年に向けてのデータ活用領域への提案を行い,研究者,実践者が議論を行う.
<登壇者>
細田幸希(筑波大学大学院)
大谷洋貴(日本女子大学)
青山和裕(愛知教育大学)
西仲則博(近畿大学)
小口祐一(茨城大学)
②数学的モデリングの学習指導を支える教師教育の在り方(2)
オーガナイザー:川上貴(宇都宮大学),佐伯昭彦(鳴門教育大学大学院)
概要:Society 5.0の実現,新型コロナパンデミック,学習指導要領の改訂などの社会的・教育的背景から,わが国の数学教育において数学的モデリングの学習指導が一層重視されるようになった.しかし,初等・中等・高等教育段階における数学的モデリングの授業実践に,教師教育(教員養成,教員研修など)が追いついていないのが現状である.そこで本課題研究では,昨年に引き続き,具体的な事例に基づきながら,わが国の社会的・教育的文脈に即した数学的モデリングの教師教育の在り方と今後の研究課題について議論していく.
<登壇者>
佐伯昭彦(鳴門教育大学大学院)
川添充(大阪公立大学)
米田重和(佐賀大学大学院)
<指定討論者>
清野辰彦(東京学芸大学)
③STEAM教育に関する実践的研究:成果と課題を踏まえた今後の展望について
オーガナイザー:辻宏子(明治学院大学)
概要:本研究は,各教育機関におけるSTEAM教育の実践について「探究と創造」の観点から考察・検討することを目的とする.この目的に対し,小学校から大学におけるこれまでの実践について成果を報告するとともに,それぞれの課題を明確にし,今後の実践にかかる展望について議論する.以上は,K-16で一貫したこれからのSTEAM教育の実践に対し示唆を与えるものである.
<登壇者>
江草遼平(千葉商科大学)
北澤武(東京学芸大学)
木村優里(明治学院大学)
竹中真希子(大分大学)
下郡啓夫(函館工業高等専門学校)
瀬戸崎典夫(長崎大学)
<指定討論者>
大谷忠(東京学芸大学)
森田裕介(早稲田大学)
④小学校下学年における児童の比例的推論の実際と可能性:事例の考察を通して
オーガナイザー:日野圭子(宇都宮大学)
概要:比例的推論(proportional reasoning)は割合や比例等の学習困難な概念に関わるが,年少の子どもであってもある程度の比例的推論を発達させていることが分かってきている.本課題研究では,数量の計算に関する学習が始まる小学校下学年における児童の比例的推論の実際を探り,児童ができることを算数の学習指導に活かすための視点を得ることを目的としている.各発表では,異なる視点から児童の活動の事例を考察し,比例的推論の特徴や支援の可能性を議論する.
<登壇者>
加藤久恵(兵庫教育大学)
松島充(香川大学)
日野圭子(宇都宮大学)
田島達也(熊谷市立星宮小学校)
新井美津江(立正大学)
市川啓(宮城教育大学)
成澤結香里(山形大学附属小学校)
工藤優(仙台市立立木町通り小学校)
⑤社会的実践を志向する学習領域「数理科学」の構築に向けて
オーガナイザー:西村圭一(東京学芸大学)
概要:VUCA時代において,民主的で,個々のwell-beingのある社会の形成には,市民が,社会的価値観や個人的価値観に応じて選択・使用・解釈される数学を批判的に検討したり,リスクや確率をふまえて合意形成を図ったりするプロセスに参画できる必要がある.このような市民・市民性の育成をも意図する学習領域「数理科学」の構築に向けて,授業実践を中心に据え,その理念やカリキュラム化に向けた検討を行う.
<登壇者>
山口武志(鹿児島大学)
清水宏幸(山梨大学)
清野辰彦(東京学芸大学)
石川大輔(荒川区立第一日暮里小学校)
倉次麻衣(お茶の水女子大学附属小学校)
上田凛太郎(東京都立工芸高等学校)
松嵜昭雄(埼玉大学)
小林廉(国立教育政策研究所)
<指定討論者>
松原憲治(国立教育政策研究所)
⑥「主体的に学習に取り組む態度」をどのように評価するのか
オーガナイザー:山崎貞登(上越教育大学)
概要:令和4年度から,高等学校では観点別学習評価を「記録に残す評価」として扱うことになった.佐伯氏からは,高校における観点別学習評価の導入に関わる諸課題を論じていただく.松田氏からは,Shuffle.(シャッフル・テン)を活用した「主体的に学習に取り組む態度(以下,態度)」の評価方法,磯部氏からは中学校,川原田氏からは小学校における「態度」の評価について,小型人型ロボットを教材としたプログラミング学習実践から紹介いただき,人見氏から課題点の整理をいただく.
<登壇者>
山崎貞登(上越教育大学)
佐伯智成(兵庫教育大学連合大学院(博士課程院生))
松田孝(合同会社MAZDA Incredible Lab)
磯部征尊(愛知教育大学)
川原田康文(相模女子大学小学部)
<指定討論者>
人見久城(宇都宮大学共同教育学部)
⑦理科等の学習データを利活用するEdTechの倫理的・法的・社会的課題(ELSI)
オーガナイザー:加納圭(滋賀大学)
概要:教育データ利活用ロードマップ(デジタル庁・総務省・文部科学省・経済産業省,2022)が策定されるなど,教育データ利活用EdTech(Educational Technology, エドテック)が推進されている.本課題研究の登壇者らも全国学力学習状況調査の悉皆データ(理科・算数・国語)を利活用するアプリケーション「学力・学習チャレンジアプリ」を開発してきた.本課題研究では,日本の公教育でEdTechを用いていくために考えておく必要のある倫理的・法的・社会的課題(ELSI)について考えていく.
<登壇者>
塩瀬隆之(京都大学総合博物館)
加納圭(滋賀大学教育学系)
後藤崇志(大阪大学大学院人間科学研究科)
<指定討論者>
水町衣里(大阪大学社会技術共創研究センター)
堀口悟郎(岡山大学学術研究院社会文化科学学域(法学系))
⑧諸外国のSTEM/STEAM教育に関する動向調査 ー学習評価や教員支援のあり方に焦点を当ててー
オーガナイザー:野添生(宮崎大学)
概要:現代社会が抱える様々な課題を解決するためのストラテジーの1つとして,科学技術イノベーションの推進が掲げられている.教育界に目を向けると,理科・数学に加えて技術や工学の要素も取り入れた教科横断的なSTEM/STEAM教育が世界的に注目されている.本課題研究では,諸外国(イギリス,ドイツ,カナダ,シンガポール,オーストラリア)で展開されているSTEM/STEAM教育の動向調査に関する知見を踏まえ,主に理科教育・数学教育の立場からSTEM/STEAM教育に関する学習評価や教員支援のあり方について議論を試みる.
<登壇者>
野添生(宮崎大学)
遠藤優介(筑波大学)
岡本紗知(大阪大学)
大嶌竜午(千葉大学)
川上貴(宇都宮大学)
<指定討論者>
松原憲治(国立教育政策研究所)
大谷忠(東京学芸大学)
磯﨑哲夫(広島大学)
⑨授業改善を目的としたSTEM授業分析の開発に向けて
オーガナイザー:松原憲治(国立教育政策研究所)
概要:近年,我が国では様々な視点からSTEMに関する教材開発や授業実践が進められている.授業改善につなげていくためには,授業におけるSTEMの要素について理解を深めることが重要である.本課題研究では,米国で開発された授業分析・観察ツールであるSTEMプロトコルについて,開発者らから理論的背景と具体的事例について発表を得る.続いて,このSTEMプロトコルを我が国の高等学校の授業に用いた事例を示しつつ,我が国の文脈に即した分析手法等の検討を行う.
<登壇者>
松原憲治(国立教育政策研究所)
Gillian Roehrig(University of Minnesota)
Emily Dare(Florida International University)
池恩燮(大分県立大分舞鶴高等学校)
宮内卓也(東京学芸大学大学院先端教育人材育成推進機構)
小林優子(筑波大学大学院)
谷本薫彦(岡山県総合教育センター)
<指定討論者>
熊野善介(静岡大学STEAM教育研究所)
⑩生物多様性をキーとするSDGs世代の市民向け科学教育のアイデアと実践
オーガナイザー:三宅志穂(神戸女学院大学)
概要:SDGsのもと,持続可能な地球環境づくりに貢献する生物多様性保全意識(バイオリテラシー)の高い市民育成が望まれる.コロナ禍を経て今後,科学教育の一環として生物多様性保全意識を市民に促進する教育の場や手法,ツールは大きく転換していくと思われる.本課題研究では,オンラインツアーを活用したパイロットスタディの実践紹介に加え,SDGs世代に備えたいバイオリテラシーや評価について議論する.
<登壇者>
三宅志穂(神戸女学院大学)
大貫麻美(白百合女子大学)
三好美織(広島大学)
出口明子(宇都宮大学)
向平和(愛媛大学)
カリファトゥロー・フィーアルディ(岡山大学)
<指定討論者>
中城満(高知大学)
⑪数学教育におけるテクノロジー活用の将来像の考察13
オーガナイザー:飯島康之(愛知教育大学)
概要:本課題研究は,昨年度まで12年間続いた課題研究を引き継ぎ,テクノロジーの数学教育における利用の可能性について追究する.新型コロナウィルス感染拡大を契機としてハイブリッドな教育に関するニーズが高まる中,高等学校まで含めて新しい指導要領での学習が始まった.入試制度に関する議論も含め,対話的な学びが改めて注目を浴びているが,ハイブリッドな環境もふまえつつICTを用いて対話的で深い学びをいかに実現するかが,今数学教育に問われている.本課題研究では,この問題を中心に,少しでも有効な知見を共有したい.反転学習の考え方を取り入れ,ウェブに公開された発表原稿を参加者が予め読んで頂き,それに基づいて日頃抱いている研究上の悩みを発表者に投げかけて頂くなど,議論に多くの時間を割きたいと考えている.
<登壇者>
飯島康之(愛知教育大学)
渡邉信(生涯学習数学研究所)
芝辻正(芝浦工業大学柏中学高等学校)
古宇田大介(芝浦工業大学柏中学高等学校)
野田健夫(東邦大学)
濱口直樹(長野工業高等専門学校)
<指定討論者>
垣花京子(元筑波学院大学)
⑫日本型STEM教育の実装に向けたSTEM人材コンピテンシーに関する研究(3)
オーガナイザー:熊野善介(静岡大学)
概要:Society 5.0の実現に向けた教育・人材育成に関する政策パッケージにおいてもSTEAM教育の充実が提唱されるなど,STEM・STEAM教育の実装に向けた取り組みが,諸外国と同様に日本でも進み始めている.本研究では,日本が世界をリードするSTEM人材を輩出するためのコンピテンシー(資質・能力)を検討し,日本型STEM教育の実現に向けて,理論と実践の双方からアプローチをしている.本課題研究では,学習教材や教師,学習支援環境などの事例について発表し,日本型STEM教育における教育環境の検証に必要なフレームワークについて議論を深める.
<登壇者>
熊野善介(静岡大学)
今村哲史(山形大学)
小坂那緒子(日本学術振興会特別研究員RPD)
郡司賀透(静岡大学)
紅林秀治(静岡大学)
竹本石樹(浜松学院大学)
黒田友貴(岡山理科大学)
<指定討論者>
興直孝(日本海洋科学振興財団)
⑬数学の授業を語る言葉:国際比較による授業レキシコンの解明
オーガナイザー:舟橋友香(奈良教育大学)
概要:「レキシコン(lexicon)」は,語彙あるいはその集合体を意味し,我々の心的辞書や語彙的知識に関する研究の文脈で用いられる言語学の用語である.本課題研究は,学校数学の授業を計画したり教授・学習行動を記述したりするために教師が用いる語彙群を「授業レキシコン」と呼び,数学教育研究における授業レキシコンへの着目とその意義,研究の展開,及び日本の数学授業レキシコンの体系化に向けた展望と課題を明らかにすることを目指す.
<登壇者>
清水美憲(筑波大学)
花園隼人(宮城教育大学)
舟橋友香(奈良教育大学)
平林真伊(山形大学)
康孝民(筑波大学人間総合科学学術院院生)
⑭教科「理科」の課題抽出と将来展望の構想(II)
オーガナイザー:縣秀彦(国立天文台)
概要:本研究グループでは日本学術会議から2016年に提言された 「これからの高校理科教育のあり方」 を始点として,2030年代の学習指導要領に実装可能な中等教育段階のカリキュラムを構想・検討している(基盤研究(B)(一般),22H01071).本課題研究においては,高等学校理科4領域が相互に関連しながら現代社会に密接に影響を及ぼしていることに着目して,課題解決型の能力が育成されるような教科「理科」の課題抽出について中間報告を行い,幅広い視点から議論することが目的である.
<登壇者>
縣秀彦(国立天文台)
都築功(東京理科大学大学院)
今井泉(東邦大学)
加納安彦(名古屋大学)
長沼祥太郎(九州大学)
⑮中等教育カリキュラムにおけるプロジェクト型学習のあり方の研究
オーガナイザー:寺田光宏(岐阜聖徳学園大学)
概要:本研究は資質・能力育成を志向した教育改革が先行しているドイツと共同研究を行い,両国の教育課題である理科・科学を中心とした教科学習とプロジェクト型学習のあり方を理論的・実証的に明らかにすることを目的とする.教科学習とプロジェクト型学習のあり方は古くから日独とも課題である.この現状を明らかにするために,生徒の資質・能力育成を実現するPBLにおける日独の現状の一部を調査分析した.
<登壇者>
寺田光宏(岐阜聖徳学園大学)
後藤みな(山形大学)
松永由圭利(Förde Volkshochschule Kiel)
淺原雅浩(福井大学)
遠藤貴広(福井大学)
⑯数学的問題設定における証明の活用に着目した授業設計
オーガナイザー:辻山洋介(千葉大学)
概要:本研究では,研究上も実践上も重要性が高まっている問題設定に焦点を当て,その研究の端緒であるBrown & Walter (2005) が証明の活用を重要視していたことに着目し,数学的問題設定における証明の活用に着目した授業開発に,小中高大の教員・研究者が共同で取り組んでいる.本課題研究では,辻山,榎本(2021),辻山,垣野内,佐久間(「科学教育研究」印刷中)等のこれまでの成果をもとに考察した授業設計の枠組み,実践および分析について発表する.
<登壇者>
辻山洋介(千葉大学)
加藤幸太(千葉大学教育学部附属中学校)
野田裕行(八千代市教育委員会)
榎本哲士(北海道教育大学)
<指定討論者>
岩田耕司(福岡教育大学)
⑰「理数教育の充実」にむけて,理科と数学の関連はどうあるべきか? Ⅸ
オーガナイザー:安藤秀俊(北海道教育大学)
概要:今年度,高等学校に「理数探究基礎」と「理数探究」という新しい選択科目が導入された.「理数探究基礎」は,2社から教科書も出版され,数理横断的なテーマを題材にしたさまざまな事例が紹介されている.「理数教育」では科学的な見方・考え方と,数学的な見方・考え方を活用したり組み合わせたりする「融合性」が重視される.本セッションでは,理科と数学それぞれの立場の発表者が「理数教育の充実」について議論する.
<登壇者>
金児正史(帝京平成大学)
森田大輔(東京学芸大学大学院)
高須雄一(聖マリアンナ医科大学)
渡邊耕二(宮崎国際大学)
久保良宏(元北海道教育大学)