特定のテーマについて徹底的に議論できる場とします.企画をお持ちの方は応募ください.
スケジュール
★例年よりスケジュールが早まっておりますのでご注意ください
・企画応募締切:2018年4月20日(金)【オーガナイザー→年会企画委員会】申請の受付は終了しました
・受理審議: 2018年4月23日(月)〜4月26日(木)【年会企画委員会】
・審議結果報告:2018年4月27日(金)【年会企画委員会→オーガナイザー】
・原稿提出期間:2018年5月14日(月)〜6月13日(水)期間終了【オーガナイザー→ 「JSSE年会原稿提出Webサイト」からアップロード
※ 6月13日(水)は,登壇者がオーガナイザーに提出する期限ではなく,オーガナイザーが登壇者全員の原稿をとりまとめて年会企画委員会に提出(「JSSE年会申込Webサイト」からアップロード)する期限です.
『課題研究発表は,8月17日(金)の午前、8月17日(金)の午後,8月18日(土)の午前、の3枠です.(19日(日)の設定は予定していません.)』
課題研究一覧
? 小学校プログラミング学習で育成すべき資質・能力の具体は何か
−「プログラミング的思考」と各教科等の学習評価規準との関係性−
オーガナイザー: 山崎貞登(上越教育大学)
概要: 山崎は,問題の所在,目的と趣旨を説明する。田村氏は,「総合的な学習の時間」でのプログラミング教育の意義について,「プログラミング的思考」に着目し,論理的思考と学習過程の具体について提案する。山本氏は,小学校「道徳」と「算数科」における実践事例解説と,小学校ICT担当教員のプログラミング教育の意識等調査結果を紹介する。川原田氏からは,相模女子大学小学部の「ロボティクス」学習で育成する資質・能力の具体,特に算数,理科,他教科等との関連や,既存教科等で育成する資質・能力どうしを繋ぎ相乗的に働かせる「プログラミング的思考」の役割を紹介する。
<登壇者>
山崎貞登(上越教育大学)
田村学(國學院大學)
山本利一(埼玉大学)
川原田康文(相模女子大学小学部)
? 汎用的能力の育成におけるモデル・モデリングに関する学習指導の貢献を探る
―数学教育の立場を中心に―
オーガナイザー: 川上貴(宇都宮大学)
概要: 科学教育における「モデル」と「モデリング」の役割への注目と期待は一層増しているが,モデルやモデリングを核とした学習指導が汎用的能力の育成にどのように寄与するのかは,未解明な点が多い。今年の課題研究では,主に数学教育の立場から,統計的推論,蓋然的な思考,批判的思考,メタ認知といった汎用的能力の事例を取り上げ,それら能力の育成におけるモデル・モデリングに関する学習指導の関連性やその貢献可能性について探っていく。
<登壇者>
川上貴(宇都宮大学)
辻山洋介(千葉大学)
服部裕一郎(高知大学)
井吾朗(愛知教育大学)
<指定討論者>
松嵜昭雄(埼玉大学)
? 「主体的・対話的で深い学び」時代の統計教育の具体化について
オーガナイザー:西仲則博(近畿大学)
概要: 次期学習指導要領が、小、中、高と発表になり、小学校においては平成30年から、中学校は平成31年度から教育課程の編成に当たっての移行措置が施される。そのような中で、従来の研究をより実践のニーズに応えることが必要であると考える。特に、統計教育を充実させるためのカリキュラムマネジメント、その支援策(教材開発、ICTの利活用)、活動主体の授業における評価等の問題について、研究者、実践者が実践的な議論を行う。
<登壇者>
青山和裕(愛知教育大学)
藤井良宜(宮崎大学)
小口祐一(茨城大学)
松田翔伍(名古屋市立熊の前小学校)
西仲則博(近畿大学)
? 初等中等教育における批判的思考を志向した統計指導に向けて(1)
オーガナイザー:柗元新一郎(静岡大学)
概要: 情報化社会の21世紀を生き抜くために、子ども達は統計的・確率的な資料を読み取って判断するための重要な見方や考え方を身につけることが重要です。また、DeSeCoプロジェクトやATC21Sプロジェクトの21世紀型スキルでは,批判的思考力の重要性を指摘しています。そこで、本課題研究では、統計指導における児童・生徒の批判的思考の分析、日本の教科書分析、国内外のカリキュラム等の動向を検討し、初等中等教育における批判的思考を志向した統計指導プログラムのあり方を議論します。
<登壇者>
高山新悟(浜松市立村櫛小学校)
藤原大樹(お茶の水女子大学附属中学校)
峰野宏祐(東京学芸大学附属世田谷中学校)
柗元新一郎(静岡大学)
? 動物園を科学教育の資源としてとらえる視点の探求:科学教育研究者の実地調査による生物多様性保全へのアプローチ
オーガナイザー: 三宅志穂(神戸女学院大学)
概要: 今日,社会のあり方は,生き物との関係性において問題が顕著になってきている。2010年COP10における世界目標Aichi Targetが採択され,2011-2020年が国連生物多様性の10年と制定された。生き物を扱う代表的な社会教育施設としての動物園もこの動向を受け,来園者への教育普及に力を注いでいる。本課題研究では,国内外の動物園に焦点を当て,生物多様性保全のアプローチ(教育・普及の仕方,展示デザイン)の具体的事例について,複数の科学教育研究者がそれぞれの視点で調査した内容を報告する。動物園が有する科学教育の場としての意義や価値を,現代的課題から探求する議論として展開したい。
<登壇者>
出口明子(宇都宮大学)
大貫麻美(白百合女子大学)
三好美織(広島大学)
藤井浩樹(岡山大学)
三宅志穂(神戸女学院大学)
<指定討論者>
向平和(愛媛大学)
? 科学教育の学力論における,内容・活動に固有な非認知的スキルの評価
オーガナイザー:
宮樹夫(信州大学)
概要: 労働経済学では社会的生産性向上の要因として非認知的スキル育成の重要性が指摘されている。我が国の教育では認知的スキルと非認知的スキルをバランスよく育成することが意図されているものの,現状では認知的スキル偏重の傾向が否めない。この学力観を変革するため,教育の内容・活動で育成される非認知的スキルの評価法の開発が求められている。そこで,本研究は,科学教育の内容・活動に固有な非認知的スキルの評価法開発を目的とする。特に今回は,評価法開発の方法に焦点をあてる。
<登壇者>
宮崎樹夫(信州大学)
中川裕之(大分大学)
吉川厚(東京工業大学)
佐々祐之(北海道教育大学札幌校)
岩田耕司(福岡教育大学)
永田潤一郎(文教大学)
? 科学・技術に関わる教育の連携・協働
−学校教育におけるSTEM教育の枠組みの在り方−
オーガナイザー:
大谷忠(東京学芸大学),谷田親彦(広島大学),磯部征尊(愛知教育大学)
概要: 本課題研究では,技術教育と理数教育の連携・協働の在り方についてのこれまでの課題研究の議論を踏まえ,学校教育におけるSTEM教育に関わる教科の内容を発表する。さらに,STEM教育の視点から,各教育・教科の本質・関連性・相違について議論を深めるとともに,今後の学校教育におけるSTEM教育の位置づけと在り方について提案することを試みる。
<登壇者>
大谷忠(東京学芸大学)
谷田親彦(広島大学大学院)
磯部征尊(愛知教育大学)
<指定討論者>
猿田祐嗣(国立教育政策研究所)
上野耕史(国立教育政策研究所)
小川正賢(東京理科大学)
? 数学教育におけるテクノロジー活用の将来像の考察9
オーガナイザー:
飯島康之(愛知教育大学)
概要: 本課題研究は,昨年度まで8年間続いた課題研究を引き継ぎ,テクノロジーの数学教育における利用の可能性について追究する。主体的・対話的で深い学びを実現させるためにテクノロジーが大きな役割を果たしうるとの認識は広がっているものの、その具体的な道筋については各方面で模索が続いているのが実情である。本課題研究では、学習者の主体性、学習者間の対話をどのようにして喚起できるのか、それを促進するためにはどのような手立てが考えられるか、少しでも知見を深められるような議論を行いたい。反転学習の考え方を取り入れ、事前にダウンロードしていただいた発表原稿を参加者が予め読んできて頂き、それに基づいて日頃抱いている研究上の悩みを発表者に投げかけて頂くなど、議論に多くの時間を割きたいと考えている。
<登壇者>
飯島康之(愛知教育大学)
渡邉信(生涯学習数学研究所)
牧下英世(芝浦工業大学)
大西俊弘(龍谷大学)
濱口直樹(長野工業高等専門学校)
金森千春(芝浦工業大学附属中学高等学校)
末廣聡(岡山県立勝間田高等学校)
野田健夫(東邦大学)
? 理科の見方・考え方が習得できる科学教育プログラム開発とICTを用いた評価指標構築構想
オーガナイザー:
加納圭(滋賀大学大学院)
概要: 理科の見方・考え方が次期学習指導要領においてより重視されることになる。しかしながら、その教育プログラムや評価枠組みはまだまだ発展途上にあるだろう。本課題研究では、理科の見方・考え方が習得できる科学教育プログラム開発とICTを用いた評価指標構築構想に焦点を当てる。具体的には、科学教育プログラムの開発や海外展開、コンピュータ適応型テストを念頭に置いた評価指標構築構想などをとりあげる。
<登壇者>
塩瀬隆之(京都大学総合博物館)
後藤崇志(滋賀県立大学)
竹内慎一(NHKエデュケーショナル)
加納圭(滋賀大学大学院)
? 中等教育化学における文脈を基盤とした学習プログラムの構築
− 基本概念の改善と文脈の開発 −
オーガナイザー:
寺田光宏(岐阜聖徳学園大学)
概要: 中等教育化学における文脈を基盤とした学習プログラムの構築を構築するために,化学,比較教育学,学習科学,理科教育学等の視点から学融合により,日本における中等教育レベルにおける化学の基本概念の改善と,これを活かした文脈の開発についてする。
<登壇者>
今井泉(東邦大学)
遠藤優介(愛知教育大学)
吉岡亮衛(国立教育政策研究所)
後藤顕一(東洋大学)
寺田光宏(岐阜聖徳学園大学)
? 科学教育における3.11後の放射線教育
オーガナイザー:
大辻永(東洋大学)
概要: 東日本大震災とそれに伴う福島第一原子力発電所事故により、私たちは放射線について大いに学ぶことになった。そして事故後、放射線教育は各組織が独自に進めてきている。7年が経過し新学習指導要領が出そろった今、それぞれの取り組みを概観し、新学習指導要領下での放射線教育の方向性について議論を深めたい。福島大学の山口克彦教授を指定討論者に迎え、科学教育において放射線教育にあたってきた代表者が集い、議論したい。
<登壇者>
藤岡達也(滋賀大学)
鎌田正裕(東京学芸大学)
大辻永(東洋大学)
<指定討論者>
山口克彦(福島大学)
? 「理数教育の充実」にむけて,理科と数学の関連はどうあるべきか? ?
オーガナイザー:
安藤秀俊(北海道教育大学旭川校)
概要: わが国の子供は数学や理科について,学習に対する積極性が乏しく,学習意欲も十分ではないことが指摘されている。そのため中教審答申では,科学技術の土台である「理数教育の充実」を推進するよう求めている。また高等学校では,次期学習指導要領から「理数探究」という選択科目の導入が示されている。しかし,未だ理科と数学のクロスカリキュラム的な教科の関連性についての議論は熟していない。本セッションは,理数教育の充実という観点から議論を深める。
<登壇者>
太刀川祥平(東京学芸大学附属国際中等教育学校)
松田遥(北海道教育大学附属中学校)
久保良宏(北海道教育大学旭川校)
高阪将人(福井大学教職大学院)
金児正史(鳴門教育大学教職大学院)
橋本美彦(中部大学)
? CBT(Computer-Based Testing)の開発と検討
オーガナイザー:
安野史子(国立教育政策研究所)
概要: 高大接続改革において,CBT(Computer-Based Testing)の導入に向けての議論がなされているが,CBTにおける特性を生かした教科・科目ベースの問題がどのようであるべきか,またそれによってどのようなことが評価できるのかについて議論していくことは極めて重要なことである。ここ数年,国内において研究開発事例や運用事例が徐々に出ててきている。そこで本研究課題は,国内の試作事例の報告を行う。
<登壇者>
安野史子(国立教育政策研究所)
西村圭一(東京学芸大学)
山下卓弥(富山県立富山中部高等学校)
柳澤秀樹(駒場東邦中学校高等学校)
安田淳一郎(山形大学)
西郡大(佐賀大学)
? ジェンダー・地域格差に配慮したSTEAM才能教育カリキュラムに関する学際的研究(2)
−才能のパイプラインを個人・地域・世界でいかにつなぐか−
オーガナイザー:
隅田学(愛媛大学)
概要: 本研究は,全ての子どもたちの能力を伸ばし可能性を開花させるための科学教育の質的・システム的転換を目指し,特にジェンダーや地域格差に配慮した科学才能教育カリキュラムを,学際的連携により,検討していくことを目的とする。本課題研究では,国内の理科自由研究・各種コンテスト受賞者の分析,1964年にサイエンスハイスクールを設置した歴史のあるフィリピンにおける才能教育の現状と地方での実践,そして2005年より台湾で実施されているAsia-Pacific Forum for Science Talentedの成果と課題について発表し,本テーマについて議論を深める。
<登壇者>
隅田学(愛媛大学)
千葉和義(お茶の水女子大学)
Greg T. Pawilen(University of the Philippines)
Ching-Chih Kuo(National Taiwan Normal University)
企画応募方法
応募に当たっては課題研究申請用紙及び理由書を課題研究のWeb ページからダウンロードして,必要事項を記入の上、電子メールにて送信してください.
・応募先
jsse-kadai [at mark] freeml.com
原稿提出方法
「JSSE年会申込Webサイト」から必要事項を記入の上,完成原稿(発表1件あたり4ページまたは2ページ)のPDFファイル(1ファイル約1MB未満,セキュリティなし)を提出(アップロード)してください.
応募に当たっての留意事項
・オーガナイザー資格:会員でなければなりません.
・登壇者:登壇者を企画受付締切までに確定してください.課題研究発表での登壇は1回とし,登壇者の重複はできません.登壇を依頼される場合には,当該登壇者が他の課題研究発表と重複ができない点を周知・確認した上で確定をお願いします.なお,登壇者とは別に指定討論者を立てる場合には,申請用紙に記入してください.指定討論者については,重複を認めます.
・登壇者資格:登壇者は会員,非会員を問いません.ただし,非会員による発表件数は,原則として当該課題研究における全発表件数の半数を超えないものとします.やむを得ずに半数を超える場合は,企画受付締切までにその理由を申請用紙に添えて申し込んでください.非会員の発表件数が全発表件数の半数を超えた場合で理由書の添付されていない企画は受理されません.非会員の発表件数が当該課題研究における全発表件数の半数を超えている企画について受理するかどうかは,年会企画委員会で審議します.なお,受理された企画であっても,受理後に登壇者の変更がなされ,非会員による発表件数が当該課題研究における全発表件数の半数を超えた場合,受理が取り消される場合もありますので,ご留意願います.