創立50周年記念シンポジウム

趣 旨
日本科学教育学会は,これまで半世紀にわたり,科学教育の学術的発展と教育実践の改善に貢献してきました.この50年の歩みの中で,科学教育研究は,認知科学,学習科学,社会文化的アプローチ,リテラシー,ジェンダー,インクルーシブ教育,市民性教育,持続可能な開発のための教育(ESD),さらにはSTEM/STEAMなど,多様な視点・テーマへとその射程を拡げてきました.
また,学問の国際化も進展する中で,科学教育研究においても国際的視野を持ち,多文化的文脈を踏まえた知の創出が不可欠となっています.こうした学術的多様性は,科学教育が,単なる知識伝達にとどまらず,複雑化・多様化する社会において,科学的に思考し,判断し,行動できる市民を育成する営みであることを示しています.
 一方で,多様な研究の進展によって,研究の断片化や専門分化の加速を招き,教育実践との接点が見えにくくなるという課題も指摘されています.異なる研究領域がいかにして互いに補完・連携し,共創的な教育実践へと結びつくのか,また,生成AIの出現・発展など急速な社会変化や地球規模の課題に対し,科学教育研究がいかなる社会的要請に応え,どのような未来を切り拓いていくのかが,いま改めて問われています.
本シンポジウムでは,「科学教育研究の多様性と今後の展開」をテーマに掲げ,異なる研究領域の第一線で活躍する研究者やアナリストをお迎えし,それぞれの視座から科学教育研究の現在地と課題,そして未来への展望についてご発表いただきます.登壇者同士の対話に加え,参加者との対話を通して,学会として多様性をどのように受け止め,研究の方向性や共通基盤,さらには次世代の社会や産業の発展を支える科学技術人材をどのように育成するのかを,共に考える場としたいと考えています.

日 時
9月12日(土) 15:45-18:15

登壇者
大島まり 氏(東京大学生産技術研究所教授)
小川義和 氏(立正大学教授,前日本科学教育学会会長)
田熊美保 氏(OECD教育局シニア政策アナリスト)
桝 太一 氏(同志社大学ハリス理化学研究所)
渡辺 美代子 氏(特定非営利活動法人ウッドデッキ)
隅田学 氏(モデレーター)(日本科学教育学会会長)
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