スケジュール(予定)
企画応募開始:2024年5月1日(水)【オーガナイザー → 年会企画委員会】企画応募締切:2024年5月17日(金)【オーガナイザー → 年会企画委員会】受理審議:2024年5月20日(月)~5月24日(金)【年会企画委員会】審議結果報告:2024年5月27日(月)【年会企画委員会 → オーガナイザー】原稿提出期間:2024年5月29日(水)~6月21日(金)【オーガナイザー → アップロード】
※6月21日(金)は,登壇者がオーガナイザーに提出する期限ではなく,オーガナイザーが登壇者全員の原稿をとりまとめて年会企画委員会に提出(JSSE年会発表申込Webサイトからアップロード)する期限です.従前どおり,オーガナイザーが全員分を取りまとめてアップロードいただくか,登壇者自身でアップロードいただくか,どちらかの方法でご提出ください.
企画応募方法
- 応募に当たっては課題研究申請用紙及び理由書をダウンロードして,必要事項を記入の上,電子メールにて送信してください.
送信先: jsse_kadai [at mark] nacos.com
原稿提出方法
- 年会Webサイト掲載の方法で,JSSE年会発表申込Webサイトから必要事項を記入の上,完成原稿(発表1件あたり4ページまたは2ページ)のPDFファイル(1ファイル約1MB未満,セキュリティなし)を提出(アップロード)してください.
- 書式や留意事項等の詳細は,「日本科学教育学会 年会論文集 執筆要項」をご覧ください.
- オーガナイザーと指定討論者は,論文集原稿を書いても書かなくてもよいです.ただし,書く場合,ページ数は2ページとします.
応募に当たっての留意事項
- オーガナイザー資格:会員でなければなりません.
- 登壇者:登壇者を企画応募締切までに確定してください.課題研究発表での登壇は1回とし,登壇者の重複はできません.登壇を依頼される場合には,当該登壇者が他の課題研究発表と重複ができない点を周知・確認した上で確定するようにしてください.なお,登壇者とは別に指定討論者を立てる場合には,申請用紙に記入してください.指定討論者については,重複を認めます.
- 登壇者資格:登壇者は会員,非会員を問いません.ただし,非会員による発表件数は,原則として当該課題研究における全発表件数の半数を超えないものとします.やむを得ずに半数を超える場合は,企画応募締切までにその理由を申請用紙に添えて申し込んでください.非会員の発表件数が全発表件数の半数を超えた場合で理由書の添付されていない企画は受理されません.非会員の発表件数が当該課題研究における全発表件数の半数を超えている企画について受理するかどうかは,年会企画委員会で審議します.なお,受理された企画であっても,受理後に登壇者の変更がなされ,非会員による発表件数が当該課題研究における全発表件数の半数を超えた場合,受理が取り消される場合もありますので,ご留意願います.
発表方法
- 課題研究発表において,一部オンラインでの発表を希望される場合は,各自でオンライン会議システムZoom等が利用できる機器(パソコン・タブレット,イヤホン,マイク,モバイルWi-Fiルータ等)の準備および運営をお願いします.Zoomのミーティングパスコード等の設定もオーガナイザーご自身でご準備ください.また,課題研究発表は,オンライン参加者への配信を予定しておりません.
オンライン登壇者による発表は,対面での参加者のみが会場で視聴できるように,一般のオンライン参加者にはZoom等の参加URLを通知しないことをご了承ください.
課題研究一覧
■※申請段階の情報を掲載しています.
①2030年に向けてのデータ活用領域について(3)
オーガナイザー:西仲 則博(近畿大学)
概要:小学校,中学校,高等学校,大学の教員養成でのデータ活用領域の教授・学習についての基礎的な研究や実践研究とともに,今後,重要視される統計的推論についての学習やICT活用等について,2030年に向けた統計・確率教育への提案を行い,研究者,実践者が議論を行う.
<登壇者>
下村 勝平(京都文教大学)
佐竹 靖(近畿大学)
細田 幸希(目白大学)
藤井 良宜(宮崎大学)
西仲 則博(近畿大学)
小口 祐一(茨城大学)
②誤情報・偽情報時代に求められる科学教育の変革
オーガナイザー:山口 悦司(神戸大学)
概要:ポスト真実社会と呼ばれる現代社会が抱える深刻な問題の一つは,誤情報・偽情報の拡散である.この問題に対応するために,科学教育にはどのような変革が求められるのだろうか.以上の問いは,理科教育,サイエンスコミュニケーション,教育工学,数学教育,技術教育などといった個々の専門学会を越境する学際的な学会である日本科学教育学会においてこそ,集中的に議論されるべきであろう.そこで,本課題研究のセッションにおいては,誤情報・偽情報に関する科学教育研究に先駆的に取り組んでいる会員からの話題提供に基づいて,誤情報・偽情報時代に求められる科学教育の変革についてセッション参加者全員で議論する.
<登壇者>
山本 輝太郎(金沢星稜大学)
加納 安彦(名古屋大学環境医学研究所)
大浦 弘樹(東京理科大学)
久保田 善彦(玉川大学教職大学院)
<指定討論者>
村山 功(静岡大学)
③地方から発信する次世代科学人材育成の展望と課題
オーガナイザー:向 平和(愛媛大学 教育学部)
概要:地方の人口減少に歯止めがかからず,地方の科学人材の確保も喫緊の課題と考えられる.現在,科学技術振興機構は,ジュニアドクター育成塾・グローバルサイエンスキャンパス (現在は次世代科学技術チャレンジプログラムに統合)を展開し,突出した科学人材育成を推進している.本課題研究では,両事業を実施している島根大学,琉球大学,愛媛大学の取り組みを通して,小学生・中学生・高校生さらにメンターとして関わる大学生,大学 院生を含めた,今後の科学人材育成について議論を深めたい.
<登壇者>
向 平和(愛媛大学 教育学部)
御園 真史(島根大学学術研究院教育学系)
宮国 泰史(琉球大学地域連携推進機構)
加藤 晶(愛媛大学大学院理工学研究科)
<指定討論者>
隅田 学(愛媛大学 教育学部)
④統合的なSTEM教育のためのモデル・モデリング―数学(M)や理科(S)に焦点をあてて―
オーガナイザー:川上 貴(宇都宮大学),峰野 宏祐(静岡大学)
概要:複数の教科・領域が連携する統合的なSTEM教育において,各教科・領域の役割は一体何だろうか.本課題研究では,「モデル」と「モデリング」をSTEMの鍵概念として措定して,この問いに迫りたい.当日は,教育研究(数学教育,統計教育,理科教育),親学問研究(数学,自然科学)の各々の視点から,教科書,教材,実践等に含まれる,数学,統計,科学に関するモデル・モデリングを見いだすことで,「教科・領域の役割を大切にした」統合的なSTEM教育の実現に向けて議論を深める予定である.こうした議論を通して,統合的なSTEM教育における数学(M)や理科(S)の役割も考えたい.
<登壇者>
峰野 宏祐(静岡大学)
金児 正史(帝京平成大学)
大谷 洋貴(大妻女子大学)
山中 仁(鳴門教育大学)
瀧本 家康(宇都宮大学)
⑤STEAM教育におけるSTEM+Aの接続と広領域横断について
オーガナイザー:大谷 忠(東京学芸大学)
概要:日本におけるSTEM/STEAM教育の在り方については,経済産業省や文部科学省においてSTEAM教育が推進・普及されている.ところが,STEAM教育の在り方については,STEMの捉え方等については検討されているものの,STEAMにおけるSTEM+Aの接続についての検討は少ない.本研究では,STEMとAの接続について議論し,広領域におけるSTEM+Aの横断の在り方について検討し,その授業モデルや学習評価の在り方について議論する.
<登壇者>
大谷 忠(東京学芸大学)
手塚 千尋(明治学院大学)
谷田 親彦(広島大学)
青山 和裕(愛知教育大学)
中西 康雅(三重大学)
<指定討論者>
森田 裕介(早稲田大学)
⑥日本の中学生を対象とした科学・技術の情意面に関する大規模調査ROSESから我々は何を学べるか?
オーガナイザー:長沼 祥太郎(九州大学)
概要:学習者の科学・技術への情意面は科学教育の重要な焦点であり続けてきた.我々は,世界約50カ国で進行中のRelevance of Science Education-Second(ROSES)調査を国内で実施し,3,000名以上の中学生及び担当教員40名からデータを得た.本課題研究では,研究者主体の大規模調査の運営方法,情意面の現状,ジェンダー差,教科書の内容との関連,希望する職業,理科指導方法との関連等の分析結果を報告する.報告後,ROSESの分析結果を解釈するワークショップを開催し,科学教育の今後の改善にどのように活用可能か参加者とともに探る.
<登壇者>
中村 大輝(宮崎大学)
長沼 祥太郎(九州大学)
岡部 舞(大阪教育大学)
工藤 壮一郎(広島大学)
新井 しのぶ(中村学園大学)
⑦「STEAM教育手法を活用し,エネルギー・環境問題を基盤とした理系教員養成原子力人材育成」の進捗と課題
オーガナイザー:大矢 恭久(静岡大学)
概要:原子力・放射線を正しく理解し,国民的な原子力・放射線リテラシーの向上に資する優秀な教育者の確保が,教育現場における喫緊の課題となっている.文科省国際原子力人材育成イニシアティブ事業では,STEAM教育手法を活用し,エネルギー・環境問題に知的基盤をもった理系教員養成系学生や現職教員を対象に重点的に教育を行い,グローバルな視点で原子力のメリット・デメリットを理解し,かつ原子力・放射線に関するリテラシーの高い教育者の育成を目的に事業を進めてきた.本課題研究ではこれまでの取組み・現状と課題について広く意見交換を行う.
<登壇者>
中島 宏(北海道大学大学院工学研究院)
大矢 恭久(静岡大学学術院理学領域)
栢野 彰秀(島根大学 教育学部)
濱田 栄作(琉球大学 教育学部)
湯地 敏史(宮崎大学 教育学部)
<指定討論者>
森 健一郎(北海道教育大学釧路校)
小崎 完(北海道大学)
⑧教科「理科」の課題抽出と将来展望の構想(IV)
オーガナイザー:縣 秀彦(国立天文台)
概要:本研究グループでは日本学術会議から2016年に提言された「これからの高校理科教育のあり方」を始点として,2030年代の学習指導要領に実装可能な中等教育段階のカリキュラムを構想・検討している(基盤研究(B)(一般),22H01071).本課題研究においては,高等学校理科4領域が相互に関連しながら現代社会に密接に影響を及ぼしていることに着目して,課題解決型の能力が育成されるような教科「理科」の課題を抽出することが目的である.4回目の今回は,2023 年に実施した教員向け・生徒向けアンケート調査の結果について考察するとともに,3つのカリキュラム案を具体的に提示し,幅広い視点から議論する.
<登壇者>
縣 秀彦(国立天文台)
亀田 直記(京都教育大学)
都築 功(国立天文台)
今井 泉(東邦大学)
⑨授業研究コミュニティによる探究的な学びのある中学校数学の授業開発
オーガナイザー:佐藤 寿仁(岩手大学)
概要:本研究は,中学校数学の授業に探究的な学びを実装するために,授業研究コミュニティによる授業研究に取り組んできた.その過程において,『「探究的な学び」の授業のフレームワーク』を作成し,それを使用した授業設計・実践・分析を通じて,探究的な学びのある中学校数学の授業設計の要件を探索的に考察してきた.本課題研究では,実践された授業及びその分析を共有し,探究的な学びの実装に求められる視点や今後の研究課題の検討を行う.
<登壇者>
佐藤 寿仁(岩手大学)
谷地元 直樹(北海道教育大学)
林 尚輝(北海道当麻町立当麻中学校)
清水 宏幸(山梨大学)
野出 拓海(山梨県中央市立玉穂中学校)
服部 裕一郎(岡山大学)
松岡 宏典(高知県四万十市立中村中学校)
今城 雄次(高知県四万十市立中村中学校)
<指定討論者>
水谷 尚人(国立教育政策研究所)
西村 圭一(東京学芸大学)
⑩リスク社会に対応した数学教育のあり方に関する研究(2)
オーガナイザー:柗元 新一郎(静岡大学)
概要:本研究の目的は,小学校・中学校・高等学校における算数・数学を対象として,リスク社会に対応した数学教育のあり方を明らかにすることである.本研究の成果は,リスクを理解し,リスクに対応できるコンピテンシーを備えた市民・人材の育成に繋がる.本課題研究では,「数学教育におけるリスクの研究動向」「中学校算数教科書の分析」「リスクを扱った教材開発と授業実践の分析」などを発表・議論する.
<登壇者>
柗元 新一郎(静岡大学)
中越 進(三島市立山田小学校)
菊野 慎太郎(静岡市立清水第五中学校)
藤原 大樹(鳴門教育大学)
冨田 真永(静岡県立静岡高等学校)
⑪生物多様性をキーとするSDGs世代の市民向け科学教育の実践と評価
オーガナイザー:三宅 志穂(神戸女学院大学)
概要:SDGsという国際的目標のもと,持続可能な地球環境づくりに貢献する生物多様性保全意識(バイオリテラシー)の高い市民育成が望まれる.生物多様性の主流化と市民の行動変容を促す教育的アプローチによる研究とその成果発信は,今日の生物多様性国家戦略(2023-2030)や30 by 30といった目標達成に向けた取り組みとなる.本課題では,科学教育の一環として生物多様性保全意識を市民に促進する教育テーマの探索,展開手法,教育プログラムと教材開発の実践事例の紹介に加え,SDGs世代に備えたいバイオリテラシーや評価について総合的に議論する.
<登壇者>
三宅 志穂(神戸女学院大学)
幸田 真梨子(神戸女学院大学大学院人間科学研究科)
出口 明子(宇都宮大学)
大貫 麻美(白百合女子大学)
<指定討論者>
中城 満(高知大学)
⑫科学系博物館におけるNeurodiversityを志向した展示デザイン
オーガナイザー:稲垣 成哲(立教大学)
概要:本課題研究の目的は,発達の多様性の立場から科学系博物館における来館者を捉えて,その学習保障ガイドラインの体系化・展示手法の開発,さらには具体例としての展示にかかわる学習実践モデルを提案することである.今回は,本プロジェクトから明らかになった展示手法の開発につながる基礎的な研究成果と今後の課題について議論する.
<登壇者>
小川 義和(立正大)
鳥居 深雪(神戸大学)
山本 健太(神戸大学)
楠 房子(多摩美術大学)
寺田 努(神戸大学)
<指定討論者>
溝口 博(東京情報デザイン専門職大学)
⑬社会的課題と共に学ぶコンバージェンス教育
オーガナイザー:奥本素子(北海道大学 CoSTEP)
概要:コンバージェンス教育とは,分野横断型のSTEAM教育に社会課題を取り入れて学ぶ新しい学際教育のフレームワークである.2022年にアメリカ政府主導の省庁横断型のワーキンググループのSTEM戦略として設計された.本課題発表では,コンバージェンス教育の背景を解説するとともに,日本におけるコンバージェンス教育実現の可能性について,博物館教育,地域での感染症教育,福島におけるエネルギー教育などの科学教育の実践を通して考察していく.
<登壇者>
奥本 素子(北海道大学 CoSTEP)
石川 奈保子(北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部)
森 沙耶(北海道大学大学院 教育学院)
池田 貴子(北海道大学 CoSTEP)
七田 麻美子(埼玉大学 基盤教育研究センター)
⑭数学教育におけるテクノロジー活用の将来像の考察15
オーガナイザー:飯島 康之(愛知教育大学)
概要:COVID-19感染に伴うオンライン教育の浸透や,デジタル教科書の普及とアプリ連携の拡大などにともなって,数学教育におけるテクノロジー利用の間口は広がっているが,これが対話的で深い学びに結びついているかという点に関しては,依然として課題が少なくないように見受けられる.本課題研究では,発表者のみならず,参加者が自らの知見を共有し,学習者の学びの深まりに確実に寄与するためにはどうしたらよいか,いろいろな角度から議論したい.
<登壇者>
飯島 康之(愛知教育大学)
渡邊 信(生涯学習数学研究所)
濵口 直樹(長野工業高等専門学校)
芝辻 正(芝浦工業大学柏中学高等学校)
野田 健夫(東邦大学)
⑮STEAMの視点や幼児教育との接続から検討する探究的な学習と問い
オーガナイザー:松原 憲治(国立教育政策研究所)
概要:現行の学習指導要領では探究的な学習が重視されている.一方,各教科等において探究の意味するところは様々である.本課題研究では,問いを中心に探究的な学習を整理し,STEAMを構成する各教科・領域との関係や幼児教育段階からの接続を検討する.探究的な学習の在り方に関する議論を基に,探究を深める科学カリキュラムモデルの開発につなげたい.
<登壇者>
松原 憲治(国立教育政策研究所)
馬場 卓也(広島大学)
上野 耕史(白鴎大学)
二井 正浩(成蹊大学)
小林 佳美(川口短期大学)
井川 拓洋(尾道市立高西中学校)
<指定討論者>
川越 至桜(東京大学 生産技術研究所)
池 恩燮(大分県立大分舞鶴高等学校)
⑯中等教育カリキュラムにおけるプロジェクト型学習のあり方の研究(3)
オーガナイザー:寺田 光宏(岐阜聖徳学園大学)
概要:本研究は資質・能力育成を志向した教育改革が先行しているドイツと協働研究を行い,両国の教育課題である理科・科学を中心とした教科学習とプロジェクト型学習のあり方を,理論的・実証的に明らかにすることを目的とする.教科学習と探究・PBLの授業形態,ドイツのPBL及び日本の「探究」における様々な実践の現状とこれらの評価のあり方を論じる.
<登壇者>
寺田 光宏(岐阜聖徳学園大学)
松永 由圭利(キール市民大学)
淺原 雅浩(福井大学)
後藤 みな(山形大学)
遠藤 貴広(福井大学)
⑰STEAM教育の視点から再構築したSDGs木育プログラムの横断性
オーガナイザー:東原 貴志(上越教育大学),大谷 忠(東京学芸大学)
概要:本研究は2006年に森林・林業基本計画に記載された「木育」に関して,木材の良さや利用の意義を学ぶという既存の概念を拡張し,脱炭素社会の実現に向けた新たな木育に転換するため,SDGsの考え方に基づいて,価値の創造や問題解決の視点から,STEAM教育による横断的な木育プログラムについて議論する.既存の学校教育において,木育を通した横断的なSTEAM教育の在り方を議論し,SDGsに基づく広がりのある木育が実践しにくい現状を打開し,脱炭素社会の実現に向けた木育リテラシー育成のための課題を研究する.
<登壇者>
成田 宏樹(東京学芸大学)
東原 貴志(上越教育大学)
田口 浩継(熊本大学)
野田 龍(秋田県立大学木材高度加工研究所)
<指定討論者>
井上 真理子(森林総合研究所)
谷田 親彦(広島大学)
⑱アメリカのNGSSは理科の授業で何を目指しているのか?
オーガナイザー:古屋 光一(上越教育大学)
概要:米国のNGSSには探究がない.では理科の授業は何を目指しているのか.これを明らかにするため調査を実施した.その結果(1)NGSSの理科の授業の目標は「現象の説明」の構築であること.(2)この授業の学習過程のイメージはGRCであること.(3)旧スタンダードとNGSSの学力テストの違いがあること.したがって,NGSSの理科の授業は,旧スタンダードNSESの探究とは異なることが明らかとなった.
<登壇者>
古屋 光一(上越教育大学)
Kenneth Huff(Williamsville Central School District, New York)
三好 美織(広島大学)
山中 謙司(北海道教育大学)
雲財 寛(東海大学)
⑲「理数教育」の今日的な課題:教育場面での新たな視点
オーガナイザー:安藤 秀俊(北海道教育大学)
概要:「理数教育」では,科学的な見方・考え方と,数学的な見方・考え方を活用したり組み合わせたりする「融合性」が重視される.しかしながら,実際の教育場面では,理科と数学にはそれぞれ教科の立場があり,その課題の解決は困難を極める.そこで,現時点で理数教育に関わるトピック的な話題を提供し,理数教育の視点について考察・議論する.
<登壇者>
安藤 秀俊(北海道教育大学旭川校)
島本 史也(札幌市立札幌開成中等教育学校)
福田 博人(岡山理科大学)
森田 大輔(第一工科大学)
高須 雄一(聖マリアンナ医科大学)
⑳インフォーマルな場における科学体験を捉える視点・枠組みの検討
オーガナイザー:下平 剛司(総合研究大学院大学・福岡大学)
概要:学校以外のインフォーマルな場における科学体験の機会や学びが重要であることは論を待たない一方で,そのような科学体験の場を成立・維持し参加者を獲得し続けることは容易ではない.本課題研究発表では,市民による知的生産活動に着目し,共同体としての性質や目的が異なるインフォーマルな場における科学体験の事例を紹介するとともに,このような場の成立や参加を捉える際に重要となる視点や枠組みについて議論する.
<登壇者>
下平 剛司(総合研究大学院大学・福岡大学)
森田 泰暢(福岡大学)
高田 陽(合同会社つくもらぼ)
武貞 真未(大阪人間科学大学)
<指定討論者>
奥本 素子(北海道大学)
㉑数学史の科学教育への利活用可能性 -和算や算額に焦点を当てて-
オーガナイザー:風間 寛司(福井大学),牧下 英世(芝浦工業大学)
概要:算数・数学教育における数学史を活用した教材事例は多く,教科書には,導入課題やトピック,数学者の紹介が掲載されている.数学史は,様々な利活用可能性が考えられる.和算や算額の学校数学への利活用,幾何分野における活性化教材の開発,ICT, AIによる原文読解を含む探究的な学習の時間における和算書や算額の教科横断的な研究活動,算額の復元活動などの事例がある.さらに,測量術,天文学,暦学は,科学教育における教材事例となる.本課題研究では,特に和算や算額の様々な利活用可能性について,学校教育,社会教育における事例研究を中心に議論する.
<登壇者>
風間 寛司(福井大学)
牧下 英世(芝浦工業大学)
赤間 祐也(武蔵高等学校中学校)
小林 徹也(茨城県立竜ヶ崎第一高等学校・附属中学校)
中島 秀忠(早稲田中学校・高等学校)
㉒身体性を起点に科学社会学を捉え直す ~「身心一体科学」による「人間学」の構築~
オーガナイザー:跡見 順子(帝京大学先端総合研究機構)・下郡 啓夫(函館工業高等専門学校)
概要:人間は,脳内に自己の身体の表象(脳内身体表現)を有している.この脳内身体表現は,物理世界から身体,感覚器官を介した知覚・出力経験に基づき,生成・更新され,変容する.この脳内身体表現の生成プロセスが認知活動に応用されたとき,AIの発達した現代に生きる人間の本質に迫り,またその本質を生かす社会形成が実現できるのではないか.本セッションでは,「身心一体科学 考え方と方法」(2024.3.11 東京大学出版会)の理論を人文・社会,自然科学に応用することで,人間力の3要素(知的能力的要素,社会・対人関係的要素,自己制御的要素)を育成する方法論を探る.
<登壇者>
跡見 順子(帝京大学先端総合研究機構)
下郡 啓夫(函館工業高等専門学校)
清水 美穂(帝京大学先端総合研究機構)
山本 真紀(関西福祉科学大学)
長谷川 克也(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)
跡見 友章(杏林大学)
<指定討論者>
棚橋 沙由理(筑波大学)
㉓我が国と諸外国での科学教育における数値の扱い方
オーガナイザー:後藤 顕一(東洋大学)
概要:科学教育において数値の扱い方は,国際的な視点から見ても極めて重要である.数値リテラシーは,科学技術の理解と発展に不可欠であり,適切な判断を下すために必要な事項である.諸外国に共通する点は,持続可能な社会の構築に向けて,数値の正確な理解と適切な活用が求められている点にある.学術的な視点から,数値リテラシーの促進と教育の改革に取り組むことが,未来の世代の成長と社会の発展に寄与できると考え本企画を提案する.
<登壇者>
後藤 顕一(東洋大学)
寺谷 敞介(東京学芸大学)
孔 泳泰(晋州教育大学校)
何 佳敏(東洋大学牛久中・高等学校)
鮫島 朋美(東京学芸大学国際中等学校)
<指定討論者>
野内 頼一(日本大学)
㉔感情・理性視点からの早期避難啓発・教育プログラムの開発(II)
オーガナイザー:岡田 大爾(広島国際大学)
概要:早期避難を左右する心理を分析し,線状降水帯や土石流・活断層・津波からの避難等の感情理性視点からの教育プログラムを開発して,その教育効果を分析する.優先的に働く感情から理性的な対策へとつなげるプログラム作るために世界的視野で各国の長所を互いに学び,短所を克服する.さらに,開発した遠隔警報システムを国内のみならず,モンスーン地帯の被災地でChulalongkorn大とテストし,タイや台湾の国の機関とシステムの運用協議を行った.
<登壇者>
岡田 大爾(広島国際大学 教職教室)
木村 玲欧(兵庫県立大学 環境人間学部)
吉本 直弘(大阪教育大学 理数情報教育系)
竹野 英敏(広島工業大学 情報学部)
松本 一郎(島根大学 教育学部)
<指定討論者>
藤岡 達也(滋賀大学 教育学部)
㉕日本型STEAM 教育の理論構築と実践化
オーガナイザー:磯﨑 哲夫(広島大学)
概要:近年世界的な教育の潮流の1つである STEAM 教育に関して,日本型の STEAM 教育の理論的構築と教師教育も射程に入れた授業実践について,科学教育を中心に議論する.その際,STEAM 教育に関する次の3つの視点や方法を考慮しながら議論する.①諸外国の研究動向やわが国の学校教育における実践的研究についての分析,②理論構築と実践化における日本の教育的文脈や教育的伝統を考慮,③教科教育学や教科内容学,教育学などの先端的研究成果の反映.
<登壇者>
遠藤 優介(筑波大学)
野添 生(宮崎大学)
大嶌 竜午(千葉大学)
網本 貴一(西南学院大学)
富川 光(広島大学)
<指定討論者>
齊藤 萌木(聖心女子大学)