-50周年記念大会に向けて-これからの科学教育研究を考える:次世代の育成に求められる学びの質とは?
現代社会の急速な変化と科学技術の進展は,あらゆる領域における学びの在り方に新たな問いを投げかけています.特に,生成AIをはじめとする人工知能技術の急速な発展は,知識の獲得手段や学習環境を大きく変える可能性を秘めており,これに伴って,科学教育が育むべき資質・能力についても再考が求められる時代を迎えています.加えて,日本社会は少子高齢化という構造的な課題にも直面しており,限られた人的・社会的資源の中でいかに持続可能な教育を構築し,次世代を育てていくかが大きなテーマとなっています.
このような背景を踏まえ,本シンポジウムでは,「これからの科学教育研究を考える:次世代の育成に求められる学びの質とは?」をテーマに掲げ,多様な教育実践の場も視野に入れながら,これからの科学教育の方向性について議論を行います.その議論においては,科学教育に関わる多様な専門家で構成されているという本学会の特性を活かし,それぞれの立場から「質の高い学び」の具体像と,それを支える科学教育研究の可能性を検討してまいります.また,生成AIなどの先端技術が教育に与える意義とリスクをどう捉えるかについても論点の一つといたします.
日 時:
9月6日(土) 14:45-16:45
登壇者:
野添生(宮崎大学)
大谷洋貴(大妻女子大学)
堤健人(山口大学)
益川弘如(青山学院大学)
指定討論者:
会長 隅田 学(愛媛大学)
コーディネーター:
松浦拓也(広島大学)
