スケジュール(予定)
企画応募開始:2026年4月28日(火)【オーガナイザー → 年会企画委員会】企画応募締切:2026年5月15日(金)【オーガナイザー → 年会企画委員会】※申請の受付は終了しました受理審議:2026年5月18日(月)~5月22日(金)【年会企画委員会】審議結果報告:2026年5月25日(月)【年会企画委員会 → オーガナイザー】- 原稿提出期間:2026年5月27日(水)~6月19日(金)【オーガナイザー → アップロード】
※6月19日(金)は,登壇者がオーガナイザーに原稿を提出する期限ではありません.この日は,年会企画委員会への提出期限であり,「JSSE 年会発表申込 Web サイト」から原稿をアップロードしてください.提出方法については,従前どおり,オーガナイザーが登壇者全員分をとりまとめてアップロードする方法,または登壇者自身が各自でアップロードする方法のいずれかによりご提出ください.
企画応募方法
- 応募に当たっては課題研究申請用紙及び理由書をダウンロードして,必要事項を記入の上,電子メールにて送信してください.
送信先: jsse_kadai [at mark] nacos.com
原稿提出方法
- 「JSSE 年会発表申込 Web サイト」から必要事項を記入の上,完成原稿(発表1件あたり4ページまたは2ページ)のPDFファイル(1ファイル約1MB未満,セキュリティなし)を提出(アップロード)してください.
- 書式や留意事項等の詳細は,「日本科学教育学会 年会論文集 執筆要項」をご覧ください.
応募に当たっての留意事項
- オーガナイザー資格:会員でなければなりません.
- 登壇者:登壇者を企画応募締切までに確定してください.課題研究発表での登壇は1回とし,登壇者の重複はできません.登壇を依頼される場合には,当該登壇者が他の課題研究発表と重複ができない点を周知・確認した上で確定するようにしてください.なお,登壇者とは別に指定討論者を立てる場合には,申請用紙に記入してください.指定討論者については,重複を認めます.
- 登壇者資格:登壇者は会員,非会員を問いません.ただし,非会員による発表件数は,原則として当該課題研究における全発表件数の半数を超えないものとします.やむを得ずに半数を超える場合は,企画応募締切までにその理由を申請用紙に添えて申し込んでください.非会員の発表件数が全発表件数の半数を超えた場合で理由書の添付されていない企画は受理されません.非会員の発表件数が当該課題研究における全発表件数の半数を超えている企画について受理するかどうかは,年会企画委員会で審議します.なお,受理された企画であっても,受理後に登壇者の変更がなされ,非会員による発表件数が当該課題研究における全発表件数の半数を超えた場合,受理が取り消される場合もありますので,ご留意願います.
発表方法
- 第50回年会は,現地での対面開催を基本とします.ただし,課題研究発表は対面とオンラインを組み合わせたハイフレックス開催も可としますが,その準備や運営については登壇者にしていただきます.課題研究発表において,一部オンラインでの発表を希望される場合は,各自でオンライン会議システムZoom等のミーティングID,及び利用できる機器(パソコン・タブレット,イヤホン,マイク,モバイルWi-Fiルータ等)の準備をお願いします.また,課題研究発表は,オンライン参加者への配信を予定しておりません.オンライン登壇者による発表は,対面での参加者のみが会場で視聴できるように,一般のオンライン参加者にはZoom等の参加URLを通知しないことをご了承ください.
課題研究一覧
■※申請段階の情報を掲載しています.
1. 次世代人材育成事業のその後を見据えた科学教育実践の課題と展望―地域密着型実践における制度化,修了生支援,個人研究への展開に着目して―
オーガナイザー:加藤晶(愛媛大学次世代人材育成拠点)
概要:本課題研究では,国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)事業の成果を個別に検証・評価することを目的とするのではなく,次世代人材育成事業の「その後」を見据えた科学教育実践の課題と展望を検討する.地域密着型実践に着目し,制度化,修了生支援,社会的インパクトを含む大学の役割を整理するとともに,各実践から得られる知見の個人研究への展開と,地域社会に根ざした持続的な人材育成基盤の形成について議論する.
<登壇者>
加藤晶(愛媛大学次世代人材育成拠点)
宮國泰史(琉球大学研究共創機構)
福本晃造(大阪教育大学理数情報教育系)
網本貴一(西南学院大学人間科学部)
<指定討論者>
古川雅英(琉球大学研究共創機構)
2. 次期学習指導要領に向けたデータ活用領域について
オーガナイザー:西仲則博(近畿大学)
概要:「データ活用」領域の教授・学習についての基礎的な研究や実践研究とともに,今後,重要視される統計的推論についての学習やICT活用等について,次期学習指導要領に向けた統計・確率教育への提案を行い,会場と議論を行う.
<登壇者>
和田聖国(長野市立古牧小学校)
西仲則博(近畿大学)
藤井良宜(宮崎大学)
青山和裕(愛知教育大学)
小口祐一(茨城大学)
新井仁(都留文科大学)
データ・モデル・モデリングを核として教科の本質性と学際性を創発するSTEAM教育
オーガナイザー:川上貴(宇都宮大学)
概要:教科カリキュラムでのSTEAM教育の推進には,STEAM教科(算数・数学科,理科,技術科,情報科等)の本質的な概念やプロセス等の学びと,教科横断の学際的な学びの両立が欠かせない.我々は,STEAM教科の中核であり各教科を貫くDaM2概念―「データ(Da)」「モデル(M)」「モデリング(M)」―に焦点をあて,教科の本質性と学際性を創発するSTEAM教育の理論的,実践的研究に,分野を越えた研究者と教師が協働して取り組んでいる(基盤研究(B),25K00852).本課題研究では,STEAM教科のDaM2概念に関するレビュー研究と授業実践研究の初年次の成果を報告し,STEAM教育に関する今後の研究課題を議論する.
<登壇者>
川上貴(宇都宮大学)
矢野修人(お茶の水女子大学附属中学校)
大谷洋貴(大妻女子大学)
石島隆志(宇都宮大学)
<指定討論者>
土田理(鹿児島大学)
佐伯昭彦(金沢工業大学
4. リスク社会に対応した数学教育のあり方に関する研究(4)
オーガナイザー:柗元新一郎(静岡大学)
概要:本研究の目的は,小学校・中学校・高等学校における算数・数学を対象として,リスク社会に対応した数学教育のあり方を明らかにすることである.本研究の成果は,リスクを理解し,リスクに対応できるコンピテンシーを備えた市民・人材の育成に繋がる.本課題研究では,「算数数学教科書の分析」「リスクを扱った教材開発と授業実践の分析」などを発表・議論する.
<登壇者>
西川洋一郎(筑波大学附属高等学校)
牧之段拓(つくばみらい市立陽光台小学校)
高山新悟(浜松市教育委員会)
石綿健一郎(世田谷区立梅丘中学校)
冨田真永(静岡県立静岡高等学校)
5. 中学校数学における探究的な学び実現する授業設計の要件
オーガナイザー:佐藤寿仁(岩手大学)
概要:本課題研究では,中学校数学における探究的な学びを実現する授業設計の要件を明らかにすることを目的とする.そのために,探究的な学びのある授業とそうでない授業との違いを踏まえ,数学的内容の扱いを明確にするために改善した『「探究的な学び」を考えるためのフレームワーク』を用いて,「学習者」「教材に対して」「教師」の視点から授業の設計・実践・分析を行った.4地区での授業実践をもとに,探究的な学びを支える授業設計の在り方を考察する.
<登壇者>
佐藤寿仁(岩手大学)
西村圭一(東京学芸大学)
林尚輝(北海道教育大学附属旭川中学校)
矢口拓(北海道旭川市立永山中学校)
谷地元直樹(北海道教育大学)
今泉健汰(山梨県甲斐市立双葉中学校)
清水宏幸(山梨大学)
次廣哲矢(静岡県沼津市立第四中学校)
岡田英祐(高知県四万十市立中村中学校)
圓岡悠(高知県四万十市立中村中学校)
服部裕一郎(岡山大学)
<指定討論者>
榎本哲士(信州大学)
6. 誤情報・偽情報時代に求められる科学教育の変革(2)
オーガナイザー:山口悦司(神戸大学)
概要:ポスト真実社会と呼ばれる現代社会が抱える深刻な問題の一つは,誤情報・偽情報の拡散である.この問題に対応するために,科学教育にはどのような変革が求められるのだろうか.以上の問いは,理科教育,サイエンスコミュニケーション,教育工学,数学教育,技術教育などといった個々の専門学会を越境する学際的な学会である日本科学教育学会においてこそ,集中的に議論されるべきであろう.本課題研究のセッションにおいては,2024年の年会で企画した課題研究「誤情報・偽情報時代に求められる科学教育の変革」の続編として,誤情報・偽情報に関する科学教育研究に先駆的に取り組んでいる会員からの話題提供に基づいて,誤情報・偽情報時代に求められる科学教育の変革についてセッション参加者全員で議論する.
<登壇者>
山本輝太郎(金沢星稜大学)
加納安彦(名古屋大学)
望月俊男(早稲田大学)
久保田善彦(玉川大学)
<指定討論者>
加納圭(滋賀大学)
7. 学習科学の研究領域を読み解く:科学教育の視点から
オーガナイザー:益川弘如(青山学院大学)
概要:学習科学は,科学教育と密接な関連のある研究領域である.本課題研究では,科学教育の観点から,この研究領域の展開を読み解くことを目的とする.過去には,2014年刊行の『科学教育研究』第38巻第2号において,学習科学をテーマとした特集が組まれた.そこでは,対談をベースとした招待論文を通して学習科学という研究領域の全体像が概観されるとともに,7編の論文を通して学習科学と科学教育との多様な関係性が提示された.この特集から10年以上経過した現在,学習科学の研究領域はさらに進展している.2022年に原著が刊行され,今秋に翻訳書が出版される学習科学ハンドブック第3版には,当該研究領域における近年の知見が体系的に収録されている.こうした近年の知見は,今後の科学教育へどのような示唆をもたらすのだろうか.本課題研究では,学習科学ハンドブック第3版の中から,とくに科学教育と親和性の高いトピックを事例に取り上げ,この問いをめぐって登壇者・指定討論者と参加者の全員で議論する.
<登壇者>
村津啓太(大阪信愛学院大学)
山路茜(岩手大学)
齊藤萌木(聖心女子大学)
<指定討論者>
松浦拓也(広島大学)
8. 幼児期からのサスティナビリティ・コンピテンシー涵養とSTEAM
オーガナイザー:大貫麻美(白百合女子大学)
概要:幼児期からのサスティナビリティ・コンピテンシー涵養が期待される現代において,日本で理科の学習開始以前となる時期に着目し,その時期に育まれるべきコンピテンシーやその育成に資する科学教育について研究を進めてきた.教科・領域を横断したSTEAMの要素を含む教育活動の成果や課題,今後の展望等について,国際的な動向や国内外の比較といったマクロな視点,国内実践事例分析といったミクロな視点の双方から多角的に議論を行う.
<登壇者>
大貫麻美(白百合女子大学)
走井洋一(立教大学)
西垣佳織(聖路加国際大学)
石沢順子(白百合女子大学)
三宅志穂(神戸女学院大学)
原口るみ(東京学芸大学教職大学院)
9. 幼児教育の「遊び」から小学校教育の「自己調整学習」の在り方を議論する
オーガナイザー:新井しのぶ(中村学園大学)
概要:小学校教育で広がりつつある自己調整学習は,教師の指導・支援と環境構成が課題となっている.一方,幼児教育においては,子どもが「遊び」を通して自己調整的に学ぶ姿が既に実現され,保育者は適切な援助と環境づくりを行っている.本研究では,幼児教育から小学校教育を接続する遊び,生活科,理科そして総合のつながりに着目し,「遊び」を起点とした自己調整学習の在り方について議論する.
<登壇者>
新井しのぶ(中村学園大学)
岡部舞(大阪教育大学)
小野寺かれん(岡山大学)
田中秀志(東京理科大学)
10. 日本の知識体系の多様性と科学教育:西洋科学との類比と対比(2)
オーガナイザー:加納圭(滋賀大学)
概要:科学に関わる日本の知識体系として「先住民の知識」,「日本土着の知識」,「西洋科学」がある.本課題研究では,多様な日本の知識体系を踏まえた科学教育の可能性を探究していく.その際,アイヌ民族の知識,琉球王国にルーツを持つ知識,伝統技術に基づく日本土着の知識の例示も行う.なお,本課題研究のセッションは,2025年の年会で企画した課題研究「日本の知識体系の多様性と科学教育:西洋科学との類比と対比」の続編として実施される.登壇者らからの話題提供後,参加者の皆様と対話を行いたい.<登壇者>
奥山英登(国立アイヌ民族博物館)
棚橋沙由理(筑波大学 先端教学推進機構)
山川結衣(南城市立玉城中学校・兵庫教育大学大学院 連合学校教育学研究科)
加納圭(滋賀大学教育学系・兵庫教育大学大学院 連合学校教育学研究科)
<指定討論者>
小幡哲士(NHK for School)
11. 科学哲学の視座から見た科学教育の諸相
オーガナイザー:雲財寛(広島大学)
概要:科学教育において科学哲学は主に科学という領域を特徴づける基盤として参照されてきた.本発表は,科学哲学の視座から科学教育の諸相を捉え直すことを試みる.具体的には,理科教育の目的・目標論,教育内容としての科学哲学,科学教育のステークホルダーとしての企業,科学教育研究の科学性などについて,科学哲学者を交えて議論する.これらの諸相を分析することを通して,科学教育と科学哲学の新たな協働可能性を提示したい.
<登壇者>
雲財寛(広島大学)
中村大輝(宮崎大学)
袴田綾斗(愛知教育大学)
牧澤遼(兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科/川崎重工業株式会社)
<指定討論者>
伊勢田哲治(京都大学)
12. 数学教育におけるテクノロジー活用の将来像の考察17
オーガナイザー:飯島康之(愛知教育大学)
概要:生成AIの機能が向上し教育にも大きく影響し始めている.伝統的な数学学習に関し,学習者が何をどのように学ぶか,教授者が何をどのように教えるかという点について再検討を促しつつあるが,一方で,テクノロジーと人間がインタラクトするからこそできる学びも広がりや深まりを変えつつある.本課題研究では,これまでの蓄積もふまえながら,こうした問題について考察してみたい.
<登壇者>
飯島康之(愛知教育大学);
渡辺信(生涯学習数学研究所)
大西俊弘(龍谷大学)
戸田晃一(富山県立大学)
濱口直樹(長野工業高等専門学校)
芝辻正(芝浦工業大学柏中学高等学校)
野田健夫(東邦大学)
13. 数学教育に固有な非認知スキルに対する教師による評価の尺度開発
オーガナイザー:宮﨑樹夫(信州大学)
概要:近年,非認知スキルは単に認知スキルの補佐的要素ではなく,IQ等の認知スキルと同等あるいはそれ以上に,多様なライフアウトカムを予測する可能性が指摘されている.しかし,非認知スキル評価の多くは汎用尺度に未だに依存しており,特定の状況で発揮されるスキルの特質を十分に捉えることができていない.そこで,本研究では,非認知スキル育成・評価に重大な課題があるとされる数学教育に焦点をあて,その内容・活動の特質に基づいた非認知スキルの評価尺度を開発するプロセスと開発された尺度(数学科,数学世界,現実世界)を示す.今後,これらの尺度を用いて数学教育に固有な非認知スキルと認知スキルの因果性を捉えていく予定である.
<登壇者>
宮崎樹夫(信州大学)
細田幸希(目白大学)
榎本哲士(信州大学)
岩田耕司(福岡教育大学)
14. 文理融合・STEAM教育の意義や価値の共通理解を通した深化
オーガナイザー:林透(金沢大学)
概要:学校教育・大学教育の現場では,政策誘導による文理融合・STEAM教育の推進に追われ,文理融合・STEAM教育の意義や価値が十分に浸透しているとは言えない.教える立場が試行錯誤すれば,その本質が学習者には伝わらない.以上の問題意識から,本セッションでは,研究メンバー各人の専門性に沿って,文理融合・STEAM教育に関連した取組や成果を紹介し,フロアとの意見交換を通して,文理融合・STEAM教育の現在地を正しく捉え,その意義や価値の共通理解を通した深化を目指す.
<登壇者>
林透(金沢大学)
定松淳(埼玉大学)
山田寛邦(早稲田大学)
斉藤準(帯広畜産大学)
前田瞬(長崎県立大学)
15. 高等学校理科のおける「中核概念」に基づくカリキュラム設計とその評価
オーガナイザー:寺田光宏(岐阜聖徳学園大学)
概要:本研究は中等教育理科における資質・能力育成を志向し学習指導要領の「理科の見方・考え方」における「見方」を教科の本質的包括的な「中核概念」と捉え,高等学校及び中学校理科における「中核概念」を在り方とその形成方法を明らかにし,これに基づくカリキュラム開発とその評価を目的とする.本課題研究では,高等学校の物理・化学等における「中核概念」について議論の端緒とするため,仮説形成とその方法論及びこれらの検証及びコンセンサスを得る方法を検討する.これらに基づき高等学校理科のカリキュラム設計の基盤を構築する.
<登壇者>
遠藤貴広(福井大学)
寺田光宏(岐阜聖徳学園大学)
仲野純章(四天王寺大学)
吉岡亮衛(国立教育政策研究所)
遠藤優介(筑波大学)
加納幹雄(岐阜聖徳学園大学)
16. 数学的モデリング研究の新たな挑戦(1):市民社会における価値形成や判断・意思決定に果たす役割に着目して
オーガナイザー:峰野宏祐(静岡大学),川上貴(宇都宮大学)
概要:不確実性が常態化し,意思決定が個人に委ねられる社会へと転換しつつある現代社会において,数学的モデリングが市民社会における価値形成や判断・意思決定に果たす役割は,今日的文脈においてあらためて問い直される必要がある.本課題研究では「数学的モデリング」を主語に据え,市民社会における価値形成や,予測困難な状況における判断・意思決定,リスク社会への対応に算数・数学がいかに寄与しうるかという観点から,その意義に資する授業の在り方を検討する.
<登壇者>
藤原大樹(鳴門教育大学)
峰野宏祐(静岡大学)
山中仁(鳴門教育大学)
柗元新一郎(静岡大学)
<指定討論者>
服部裕一郎(岡山大学)
17. アメリカのNGSSの4つの特徴,Equity,データサイエンスとその実践例
オーガナイザー:古屋光一(上越教育大学)
概要:NGSSの授業設計では3次元学習が重視されている.本発表では,まずその基盤となる4つの特徴を示す.次に,科学教育およびSTEM教育におけるEquityを志向する学習指導の実現に向けた方策について提案する.さらに,NGSSとデータサイエンスとの連携の可能性を示し,教員によるデータ活用の在り方について,アメリカの実践事例を紹介する.最後に,指定討論者が「4つの特徴」「Equity」「データサイエンス」という3つの観点を踏まえ,学際的な科学教育とデータサイエンスとの連携の在り方について論じる.
<登壇者>
古屋光一(上越教育大学)
三好美織(広島大学)
Kenneth L. Huff(Williamsville Central School District, New York)
<指定討論者>
川上貴(宇都宮大学)
18. 日本の科学カリキュラムにおけるNOSの意義に関する検討~Science Literacy Vision 2,3に向けて~
オーガナイザー:松原憲治(国立教育政策研究所)
概要:中教審の理科WGで「科学ガイダンス(仮称)」の新設が議論されるなど,日本でも科学カリキュラムにおけるNOSの意義や役割に関する具体的な検討が必要となっている.本課題研究では,Science Literacy Vision 2,3に向けた諸外国の科学カリキュラムのNOSの位置づけや学習上の扱いを整理した上で,学習指導要領の内容との調和や授業実践の視点からNOSの意義を検討したい.特に,オーストラリアの理科カリキュラムに注目し,会員の発表に加えて,現地の調査官(Simon Collier氏)からカリキュラム設計の背景や課題等に関する示唆を得る.
<登壇者>
松原憲治(国立教育政策研究所)
越智拓也(成蹊大学)
Simon Collier(オーストラリアカリキュラム・評価・報告機構(ACARA))
伊藤紀章(北海道札幌啓成高等学校)
志田正訓(筑波大学附属小学校)
<指定討論者>
小林一人(国立教育政策研究所)
19. 「理数教育」の今日的な課題:教育場面での新たな視点Ⅲ
オーガナイザー:安藤秀俊(東京農業大学)
概要:「理数教育」では,科学的な見方・考え方と,数学的な見方・考え方を活用したり組み合わせたりする「融合性」が重視される.しかしながら,実際の教育場面では,理科と数学にはそれぞれ教科の立場があり,その課題の解決は難しい.そこで,現時点で理数教育に関わるトピック的な話題を提供し,理数教育の視点について考察・議論する.
<登壇者>
渡邊耕二(宮崎国際大学)
渡邊新大(三田国際科学学園中学校高等学校)
高須雄一(聖マリアンナ医科大学)
本多武尊(三田国際科学学園中学校高等学校)
金児正史(学習院大学)
20. 学校数学カリキュラムにおける「数学的活動」のアラインメント
オーガナイザー:清水美憲(筑波大学)
概要:学校数学カリキュラムでは,数学的内容に加え,算数・数学の学習プロセス(数学的活動)の基準も設定されている.本課題は,カリキュラムの三層からみた数学的活動のアラインメントを検討する.特に,米国における学校数学スタンダードの影響や「オープンエンドアプローチ」に由来する数学的活動論の特質(「意図」)と,授業への実装(「実施」),全国学力・学習状況調査や大学入学共通テストの問題作成の枠組みと結果(「達成」)等を多面的に検討する.
<登壇者>
清水美憲(筑波大学)
清野辰彦(東京学芸大学)
川添充(大阪公立大学)
影山和也(広島大学)
小林廉(国立教育政策研究所)
<指定討論者>
清水宏幸(山梨大学)
21. メタサイエンスと科学教育の接点:「科学とは何か」をめぐる学際的アプローチ
オーガナイザー:玉澤春史(京都大学)
概要:科学という現象や営みを研究の対象とする「メタサイエンス」の動きは学術行政や学際研究などで近年活発化している.科学教育などでもこれまでnature of scienceなどとして扱われており,両者に共通するものもあるが,両者の接点は意外なほど少ない.科学教育学会の場で知見を共有し議論をすることにより,「科学とは何か」という問いへの対峙の仕方と,各分野への実装の深化を狙う.
<登壇者>
玉澤春史(京都大学)
久保田唯史(明治薬科大学)
井川拓洋(安田学園 安田小学校)
鴈野重之(九州産業大学)
井出和希(大阪大学)
22. 身心一体科学を基盤とした科学教育の新展開 —自己身体の科学的探究から,知の統合と協働的問題解決へ—
オーガナイザー:下郡啓夫(函館工業高等専門学校)
概要:身体と心を一体として科学的に捉える「身心一体科学」を軸に,科学教育の新たな可能性を探る.仰臥位で体幹・下肢の協調を促す10分間の運動プログラムがわずか2週間の実践で神経適応を引き起こし,バランスと敏捷性を改善するという実証知見(Atomi et al., PLOS ONE, 2026)を起点として,自己身体の科学的探究が対話・協働・知の統合にいかに寄与しうるかを,神経科学・理学療法・芸術思考・STEAM教育の多領域横断的視点から徹底議論する.
<登壇者>
下郡啓夫(函館工業高等専門学校)
跡見順子(電気通信大学)
跡見友章(杏林大学)
跡見綾(東京農工大学)
有賀三夏(金沢大学)
<指定討論者>
向平和(愛媛大学)
23. 日本型STEAM教育の実装にむけた理論・実証研究(1)
オーガナイザー:熊野善介(浜松学院大学)
概要:理工・デジタル系人材の養成は第7期科学技術・イノベーション計画においてもその重要性が重ねて言及されるなど,STEM・STEAM教育の充実は日本をはじめ諸外国共通の重要課題の1つだ.本研究では,日本型STEAM教育の実装に向けて,諸外国のSTEM・STEAM教育が求める資質能力を明らかにしながら,国内外での実践事例の分析を通じて,より具体的な日本型STEAM教育のあり方について,理論や実践に関わる議論を深める.
<登壇者>
熊野善介(浜松学院大学/静岡大学)
坂田尚子(静岡福祉大学)
竹林知大(山形大学/ふじのくに地球環境史ミュージアム)
小坂那緒子(東京大学)
黒田友貴(多摩大学/静岡大学)
<指定討論者>
興直孝(日本海洋科学振興財団)
24. デザイン研究としての数学的問題設定の授業開発:小・中・高等学校,教育行政,大学における教育者と研究者の協働
オーガナイザー:辻山洋介(群馬大学)
概要:学校教育の目標や実践において,広く「子どもが問いや問題を立てること」が重視されている.本研究は,「数学的問題設定」の過程に着目し,算数・数学の教科の特性を踏まえた授業デザインの枠組みの構築および授業の開発に,小・中・高・行政・大のメンバーが協働的に取り組んでいる.本課題研究では,研究全体をデザイン研究の視点から特徴付ける試みと,小・中学校での授業の設計・実践を報告し,研究上の成果と課題を検討する.
<登壇者>
辻山洋介(群馬大学)
花園隼人(宮城教育大学)
草刈誠(宮城教育大学附属中学校)
小泉泰彦(つくば市立みどりの学園義務教育学校)
金子智(坂城町立坂城中学校)
<指定討論者>
小松孝太郎(筑波大学)
25. 科学概念を統合する教科横断的アプローチ ― テキスト資源の比較分析から ―
オーガナイザー:田中元(秀明大学学校教師学部)
概要:本課題研究では,多様なテキスト資源を言語計量的手法で比較分析し,理科を中心とする学習者の科学概念形成を「教科横断」の視点から捉え直した上で知見を持ち寄って議論する.理科と家庭科の連携,ニュース記事の教材化,学習指導要領を起点とする教科間連携の解析,教育相關論文を活用した理論的検討,および教員養成段階での実装事例を共有し,科学概念統合型の教科横断的カリキュラムの理論と実践を架橋する.
<登壇者>
田中元(秀明大学学校教師学部)
鈴木哲也(東京未来大学こども心理学部)
小林久美(東京未来大学こども心理学部)
<指定討論者>
大山光晴(秀明大学学校教師学部)
26. グローカル性の観点から統計を活用した算数数学カリキュラムの基礎理論の構築(2)
オーガナイザー:馬場卓也(広島大学)
概要:21世紀社会における数学科カリキュラムをグローバル化の影響(グローバル性)とローカルな社会的ニーズ(ローカル性)の視点から再考する.2025年度は,3つの事例を取り上げて議論した.今回は理論的考察を深めるため,現地調査は海外の事例(2026年4月,インドネシア)を取り上げ,理論的考察(批判的数学的リテラシー,地域教材(Muatan Local),統計教育)と事例を往還しながら,考察を深めていく.
<登壇者>
馬場卓也(広島大学大学院人間社会科学研究科)
高阪将人(福井大学)
Nur Robiah Nofikusumawati Peni(UNIVERSITAS AHMAD DAHLAN)
Dini Asri Kusnia Dewi(Darul Hikam Integrated School)
日下智志(鳴門教育大学)
福田博人(岡山理科大学)
<指定討論者>
杉野本勇気(香川大学)
27. 中高におけるデータサイエンスの実践と現状の課題
オーガナイザー:辻宏子(明治学院大学)
概要:データサイエンスのニーズが高まる中,高等学校のデータサイエンスは,基本的な知識や技能などを育む数学科と,統計を活用して問題解決する力を育む情報科とで教科横断的に学ぶカリキュラムとなっている.しかしながら,両者を往還させる授業実践は発展途上であり,授業デザインの開発と評価が求められる.本課題研究では,登壇者が高校生や中学生を対象に実践したデータサイエンスの理論的・実践的な取り組みを紹介する.そして,現状の課題を明らかにしながら,データサイエンスの在り方について議論することを目的とする.
<登壇者>
辻宏子(明治学院大学)
林兵馬(神戸大学附属中等教育学校)
塩澤友樹(芝浦工業大学)
北澤武(青山学院大学)
<指定討論者>
杉本雅則(北海道大学)
田島玲(LINEヤフー研究所)
